ベーグル日記［2003年］

2003-01-28

□訪店先：B&B大泉学園店

　長らくベーグルを口にしていなかったので、ベーグルが恋しくなってきた。そこで、BAGEL&BAGELのサイトをチェックしてみたら、またもや店が増えていた。その中で、この日は「BAGEL&BAGEL大泉学園店」に狙いを定めた。

　西武池袋線大泉学園駅前のゆめりあファンテという建物の2階に入ると、すぐにベーグル売り場が見つかった。最初に目についた「そばの実ベーグル」を1個購入。期間限定商品のようだ。食べるスペースがないのですぐに駅に戻ったが、店員の接客態度の良さが印象に残った。

　この日は大学でサークルがあり、その場でメンバーにそばの実ベーグルを食べてもらった。感想は、アゴが疲れる、ほのかに甘い、ライ麦パンのよう、ブルーベリージャムが欲しい、など。自分としてはライ麦パンみたいだな、という感想を持った。あと、たしかにベーグルは食べ応えがありアゴを使うのだが、アゴをあまり使わない食生活を送る現代人にはちょうど良いのではないかと思う。

2003-01-29

□訪店先：B&B八重洲店

　八重洲ブックセンターに用事があって、八重洲に来た。来たついでに「BAGEL&BAGEL八重洲店」に寄ってみることに。店は八重洲ブックセンターの近くにあって、わりと地味な（シックな）佇まいを見せていた。まあBAGEL&BAGELは他の店もだいたいシックな感じなのだが、昼下がりでどことなく寂しげな柳通りの中に、店の佇まいが溶け込んでいた。

　中には、BAGEL&BAGELのTシャツ（ユニフォーム？）を来た2人の女性店員と、1人の女性客がいた。クリームチーズサンドの「ガーデンベジタブル」と「アイスチャイ」を注文して、窓に面した席に着く。ほどなくして店員の1人がその2品を運んで来た。ベーグルサンドはポテトサラダをベーグルで挟んだような感じで、それにクリームチーズの味わいがプラスされる。チーズの苦手な身としては、選択に失敗したようである。そしてアイスチャイ。チャイという飲み物は初めて飲んだ。大雑把に言ってインドの紅茶らしい。シナモンの香りか、クセのある飲み物だった。クリームチーズサンドと一緒でないときに飲めば良かったと思った。

　店員は、ベーグルを運んだ後は暇そうな感じで、もう1人の店員と他愛のない話を始めた。女性客は静かに本を読んでいる。まるで、何かの小説の冒頭に出てきそうな場面だ。自分はベーグルを食べながら、さっき大学の生協で受け取った我が卒論（製本を発注していた）の出来具合を確かめたりしていた。けれど、この後に丸善日本橋店にも行かねばならなかったので、そんなに長居はしていられなかった。でも、まったりと本を読むことが好きな人にとって、この日この時間この店の雰囲気はたまらなく良いと感じたことだろう。

2003-02-01

□訪店先：B&B羽田空港店

　朝8時半。羽田空港に来ている。この日は友人と富山へ出かけることになっていた。「全日空1日乗り放題」を利用して、富山日帰りを企画したのである。

　さて、前々から羽田空港内には「BAGEL&BAGEL羽田空港店」があることを知っていた。しかしこれまで場所が分からず利用できなかった。それが最近、具体的な売り場の情報を入手し、ちょうど良い機会に羽田を利用することになったのである。

　場所は出発ラウンジの中。無事保安検査を通過し、北ゲートに入る。 PIER 7という売店にベーグルはあった。朝食は済ませてあるのでわざわざ買う必要はないのだが、せっかくだからと買ってしまった。 「ブルーベリーベーグル」1個、140円。非常食代わりという名目である。しかし、幸い非常事態は起きなかったので、旅行中食べる機会はなかった。結局、家で味わった。

2003-02-06

□訪店先：B&B赤坂見附店

　「BAGEL&BAGEL赤坂見附店」。今日はここで昼食をとった。食べたのはマンスリーベーグル、つまり2月限定のベーグルで「横浜元町焼豚サンド」。ベーグルに焼豚と輪切りのゆでたまごが挟んである、中華なサンドだ。味は良。八重洲で食べたガーデンベジタブルより、満足度は高かった。

　店は鹿島建設本社の向かい、そしてみずほ銀行赤坂見附支店の隣に位置している。時間的に遅めの昼食だったが、自分が店に入った時はすでに客が1人いた。その後もお茶しに来たビジネスマンや、テイクアウトで買いに来たOLなど、客の出入りはわりとあった。以前入った八重洲店よりは忙しそうだった。

2003-02-15

□訪店先：B&B町田小田急店

　町田まで来た。町田の駅前には小田急百貨店町田店があり、この地下1階に「BAGEL&BAGEL町田小田急店」がある。 BAGEL&BAGELがなければそうそう訪れることはないであろう街、町田。さすがは小田急沿線。東京の大ベッドタウン。人が多い。

　ベーグル売り場では「ブルーポピー」と「ブルーベリーマフィン」を購入した。ブルーポピーはつまるところケシの実である。ケシの実がこれでもか、参ったか、と言わんばかりにベーグル上に蒔かれている。ブルーベリーマフィンはマフィンの中にブルーベリージャムが入っていて、マフィン上部にはザラメがまぶしてある。デザートという位置付けらしい。とにもかくにも最終目的地の大学へ行ってこれらを食した。

　ブルーポピーはまあまあ。ブルーベリーマフィンは美味い。これは美味かった。ブルーベリーマフィン180円也。

2003-02-21

□訪店先：B&B青山店

　大学の帰り、渋谷に寄った。ロフトでCDケースを買うために。いや、正確には「BAGEL&BAGEL青山店」に行く口実を作るために、渋谷でCDケースを買った。

　店は、ロフトのほか、西武や丸井が立ち並ぶ渋谷駅西側ではなく、線路を挟んで反対側の宮益坂を上ったところにある。青山店という名前であるが住居表示上は渋谷。渋谷区渋谷1丁目にある。

　店の中を覗くと、若い奥様方がいっぱい。ここに一人で落ち着いていられる雰囲気ではなかったので、マンスリーベーグルの「ココア＆ホワイトチョコ」を1個だけ買って家に帰った。それに、ロフトの中で大学生協のレシートを落としてしまったことに後で気付き、一刻も早く渋谷から去りたかったのだ。別に誰に追われているわけでもないが、理想の行動バイオリズムが狂ってしまった。

　家に帰って、ベーグルを食べてみた。ココア一色の中にホワイトチョコがちらほら。見方によってはイカスミ色にも見えるが、甘くて美味しかった。

2003-08-10

□訪店先：212K. 船橋店

　前回の日記より早、半年が過ぎた。この間、ベーグルを食べる機会は何度となくあったのだが、何度となく機会を逃していた。が、今度こそという思いを胸に、やって来たのは「212K.船橋店」（トゥ・ワン・トゥ・ケイと読む）。 BAGEL&BAGELではない。

　よく訪れるTOKYO BAY ららぽーと。ここには「B&B café」というBAGEL&BAGELの店があった。店が「ある」ではなく、「あった」。というか、この日ららぽーとに来るまでは、B&B caféが当然あるものだと思っていた。で、久しぶりのBAGEL&BAGELのベーグルと、初めての212K.のベーグルの食べ比べ、なぁんて粋なことをしてみようと考えていたのだ。それが知らぬ間にB&B caféは姿を消していたのだった。

　この現実に直面し、複雑な気持ちで向かった先が、生き残った（競争に勝った？）212K.である。 212K.のベーグルは、「H&H BAGELS」という本場ニューヨークのベーグル屋のものを使用している。購入したのは「ホールウィート」と「ブルーベリー」。テイクアウトして翌日食べたのだが、BAGEL&BAGELとは若干ちがう。ホールウィートはいわゆるプレーンのシンプルなやつ。 BAGEL&BAGELよりもっと素朴な味というか、広大なアメリカの麦畑を連想させる味がした。けれど、朝食に広大なアメリカンはちょっとヘビーで、全部食べ切れなかった。夕方に食べたブルーベリーは、生地にベリーが練り込まれている感じ。これは美味だった。ブルーベリーが主張しすぎず、かといって風味が損なわれていることもなく、絶妙に思う。また、舌の別の角度からはシソの風味を感じることができた。なかなか面白いベーグルである。

2003-12-13

□訪店先：B&B溜池山王店

　なぜか年末になり、ベーグルが恋しくなった。それは、ここしばらくベーグルを食べていなかったせいだと思う。 4か月間のブランク。いやいや、それは今から3年前、2000年の年末にBAGEL&BAGELを駆け足で巡った日々を思い出したせいかも知れない。あの頃、BAGEL&BAGELは6店舗しかなかった。それが今では何店舗あるのか即答できないほどの数に。 BAGEL&BAGELは着実に成長している。

　夕方、「BAGEL&BAGEL溜池山王店」に寄った。この日は夜に飲み会があり、一晩外泊になることが確実だったので、翌日の朝食用という名目でもってベーグルを買おうとした。 BAGEL&BAGEL溜池山王店は、営団地下鉄溜池山王駅の改札外、9～13番出口に通じるコンコースにあった。ここは本屋の丸善と同居した形態になっている。最近流行りの「本屋の中にあるカフェ」といえばイメージしやすいだろうか。

　さて、自分は月変わりのメニュー「マンスリーベーグル」が欲しかった。しかし、あいにく売り切れの模様。他のベーグルはどれも一度は食べてるし・・・と、陳列棚を左から順に見ていったら、見たことのないメニューが。「マフィン」。ベーグルではない。かなり好奇心をそそられた。マフィン自体は今の日本ではポピュラーな食べ物だろうが、BAGEL&BAGELのマフィンである。これは食べないわけにはいかないだろう。

　というわけで、「チョコココナッツマフィン」と「レモン＆ブルーポピーマフィン」の2個を購入。 1個260円。ちょっと高い気が。マフィンの相場ってこれくらいなんだろうか？

　翌14日。予想どおり某所にて1泊。朝、寝ボケまなこでむしゃむしゃ食べた。美味い。合格。とくにレモン＆ブルーポピーはレモンのほのかな爽やかさがあり、美味い。どこか友達の家に遊びに行く時、これをちょっとしたお土産として持参すれば喜ばれるんじゃないだろうか。そんな風に感じた。

2003-12-28

□訪店先：B&Bウィング高輪店

　いきなりであるが、訂正がある。前回の日記で、初めてBAGEL&BAGELのマフィンを口にした、なんて語ってしまったがそれはデタラメだ。実は今年の2月15日、BAGEL&BAGEL町田小田急店でブルーベリーマフィンを購入していた。同じページ内に記述があるにもかかわらず、気付かないとはなんともお恥ずかしい限り。

　と、訂正はこのくらいにして、今回は「BAGEL&BAGELウィング高輪店」を訪れた。品川駅高輪口にあるショッピングプラザ、ウィング高輪。この地下1階に店がある。デパ地下形態で売り場のみ。席はない。ここも月変わりのメニュー「マンスリーベーグル」はなかった。マフィンもない。しかし、（今度こそ）見たことのないメニューが。

　「パワーバー（Power Bar）」。ベーグルではない。怪しげなその響き、かなり好奇心をそそられた。 BAGEL&BAGELに言わせると、「バランス栄養食」で「シリアルバー」らしい。バーというより塊に見えるが。 10種類の穀物が入っていて、その内訳はライ麦・モルト大麦・大麦・紫大麦・トリケティール・スペルト・カムート・ワイルドライス・あわ・キヌア也。 BAGEL&BAGELのウェブサイトには「スペルト･･･古代バビロニア時代からある穀物。入手困難。」なんて書いてある。入手困難なんて書かれたら、噛めば噛むほどなんだかありがたい味に思えてくる。この10種の穀物のほか、レーズンなども入っている。つまりはいろんな物が混ざっているのだが、わりとまとまった味に仕上がっている。 160円。

　他に「BAGEL&BAGELオリジナル・レシピ集」を買った。名前のとおり、食べ物ではなくレシピ集。本である。普段は料理をしない自分だが、何かの役に立てばと思い、思わず買ってしまった。まだ数ページめくっただけでじっくり読んでいないのだが、なにか発見(!?)があれば後々お知らせしていきたい。 1,300円。パルコ出版。 ISBN4-89194-675-X。