それは2000年の夏のこと。
「ベーグル」というリング状のパンの存在を初めて知ったのだ。
そして初めて食べたベーグルが「BAGEL&BAGEL」というベーグル専門店のものだった。
以来、どういうわけかBAGEL&BAGELを全店巡りたいという衝動に駆られ、各店を訪ねて回ること早十年以上。
決して焦らずのんびりと。
マイペースにBAGEL&BAGEL訪店を重ねてきた記録・・・それが「ベーグル日記」なのである。
(そして、これは今まで食べたベーグルを全て記録した日記でもある。)
□ベーグル日記(年ごとにページ分けしています)
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*日記中に登場する商品の価格などはいずれも当時のものです。
BAGEL&BAGELは、(株)アルテゴ(旧(株)ドリームコーポレーション)が経営するベーグル専門店。
しっとり・もちもちとした食感のソフト系ベーグルを製造・販売している。
首都圏を中心に店舗展開しているが、他の地域でも店を増やしている。
今の訪店ペースとBAGEL&BAGELの出店ペースを比較すると、計算上、全店訪問は永遠にムリと考えられる。
そもそもなぜBAGEL&BAGELにこだわっているのか、自分でもその明確な理由は分からない。
ただ少なくとも言えるのは、ここのベーグルは自分の口に合っている、ということだ。
□訪れたことのある店 全リスト
□食べたことのあるメニュー 全リスト
ベーグル[bagel]という言葉は、ドイツ語のビューゲル[buegel]が元になっている。 ビューゲルとは日本語で鐙(あぶみ)の意。 馬に乗る時に足を掛ける輪っかのことである。 そもそも、ベーグルと鐙の関係とは・・・
時は1683年。 帝国オスマン・トルコはその勢力を拡大すべく、オーストリアに切り込んで行った。 オーストリアは陥落寸前のところまで追い詰められたが、ポーランドによる援護を得て形勢逆転。 危機を脱することができたのだった。 このとき援護に対する感謝の印として、オーストリアのユダヤ人パン職人がポーランド国王にパンを献上。 このパンは、乗馬好きの国王に喜んでもらおうと鐙をかたどったものだった。 これがベーグルの起源とされている。
時は過ぎ、ベーグルは海を渡った。 アメリカ大陸へ移住するユダヤ人とともに、ベーグルも海を渡ったのだった。 そしてベーグルはアメリカ・・・中でもニューヨークでメジャーな地位を獲得し、今やベーグルの本場=ニューヨークと言われている。
ベーグルの特徴といえば、なんといっても他のパンにはない、もちもちっとした食感。 強力粉をこねてこねてこね、そして焼く前に茹でるという独特の過程を踏むことで、もちもちの弾力が得られるのだ。 クロワッサンのようなスカスカのパンと違って、ベーグルはもちもちしている分、相応の噛みごたえがある。 今、食生活の変化による日本人のアゴの弱体化が懸念されているが、ベーグルをよく噛んで食べることでアゴが丈夫になるはず。 きっと、ベーグルは日本を救う。
また、ベーグルは卵やバターを必要としない。 そのため低カロリーでとてもヘルシーな食べ物なのである。 しかし、ベーグルの本場アメリカは言わずと知れた肥満大国。 ベーグルは、日本を救えてもアメリカは救えないんじゃないだろうか・・・。
参考にしたもの。
□BAGEL&BAGEL
□4th street Bagel